消石灰を主原料とし、銀杏草(海藻)と麻のスサを加えて、水で練り上げた塗り壁の一種です。漆喰には、調湿作用があるので、梅雨時期には吸湿し、冬には放湿します。また、除菌作用もあるため、結露やカビを防ぎます。一年を通して湿度の変化が大きい日本にはピッタリの素材といえます。漆喰の壁は石灰岩の様なものなので、防火性も優れています。そのため、古来より財産を守る土蔵や城の城壁に使われてきました。相川工務店では化学物質を一切使っていない自然素材のみを原料とし、伝統的な製法で製造された漆喰を使用しています。そして、熟練の職人によって漆喰の模様も和、洋にあわせて作り上げます。
木造住宅で一番大事なのは「乾燥」だと言われています。その乾燥方法も色々ありますが、一般的には「自然乾燥」と「機械乾燥」に大きく分かれます。「機械乾燥」では温風やスチーム等で高熱を利用し乾燥させるため、木材の最も大切な油分やエキスが水分と共に発散し、木の細胞は破壊されます。その点「自然乾燥」が最も良いのですが非常に割高になります。そこで作り出されたのが、音響熟成木材です。
九州で育った杉を、常温熟成庫の中でクラシック音楽を聴かせ、熟成乾燥させます。細胞が破壊されず、木材の持つ油分やエキスがそのまま残ることで保湿・保水・防菌作用を持ち合わせ、時間と共に美しいツヤもでてきます。
竹炭入り「清活畳」は畳の中に竹炭を入れたもので、竹炭の吸着力とバクテリアの化学物質分解力を併せ持つ健康畳です。空気中のタバコやペット、トイレのニオイをはじめ、住宅や家具などから発生する化学物質のガスなどを吸着し、その効果は備長炭の数倍から10倍程度あると言われています。また。バクテリアは化学物質や有害物質を分解する働きもあります。6帖2間でドラム缶1本分の竹炭を使用しており、表替えは何度でも可能です。お子様がいらっしゃるご家庭で安心してご使用いただけます。
相川工務店では、木と木をボルト・釘等の金具で固定する現在一般的に使用されている「在来工法」ではなく、木と木を組むことで固定する「伝統構法」にこだわっています。「伝統構法」は古くから寺社の建築などに使われてきました。なぜ今の時代に私たちは「伝統構法」にこだわっているのか?その理由を説明したいと思います。
「伝統構法」には、先人が生み出した優れた耐震性・耐久性があります。木を正確に削り複雑に組合わせる技術が、地震に強い住宅を作り出します。時間がかかりますし、熟練した職人がいなければできません。それでも、皆様に「安心で安全な住宅をご提供したい」という思いから、相川工務店は「伝統構法」にこだわっています。私たちは、熟練した職人にしかできない「墨付け木造軸組み手刻み加工」と、シックハウス防止や耐震作用に高い効果をもつ「小舞竹組み土壁工法」を使用しています。2つの「伝統構法」がどのような作業を行い、どのような特徴があるのかを詳しくご紹介します。
加工をする前に材料に継手・仕口(※1)を作る場所等に一本一本、墨で書いていき(墨付け)、墨に合わせてのこぎり、のみ、かんな等を使って仕上げていきます。(刻み)木と木を組み合わせる伝統構法(木組み)は木材に対して精密かつ正確な細工を求められます。木を組み合わせた部分が狭くても、緩くてもダメです。木と木がぴったりとはまって、はじめて木組みの強度が生まれるのです。そのため、機械で大量に作ることはできません。職人が一本一本の木をしっかりと見極め、木の筋に合わせて継手、仕口(注1)の線を墨で書きます(墨付け)。この墨に合わせて、のこぎり・のみ・かんな等を使って刻んでいきます(手刻み)。それが、「手刻み墨付け加工」です。最近では、プレカット(注2)が多く用いられるようになってしまいましたが、 複雑すぎて機械ではできない、より高度で強度のある継手を作れるのが手刻みの最大の特徴です。
古の知恵と技術が結集されたこの伝統的な工法は、設計の自由度が高く増改築も容易で人気の高い工法ですが、熟練した職人の技術が必要となります。現在では、コスト削減、工期短縮のほか、熟練した技術職人が減少していることから、あらかじめ工場などの機械で加工するプレカット工法が普及しています。
しかし私たちは、時間は要しますが優れた素材と技術職人の手刻みによる工法にこだわり、昔からある日本家屋の良さ、その技術のすばらしさを活かした「ほんものの家造り」を行っています。
(注1)継手…木材相互の組合せ方法の一つで、2つの部材を長手方向に材寸法を増すための接合の総称。仕口…木材相互の組合せ方法で、2つ以上の部材の角度をもたせた接合。 (注2)プレカット…従来大工が手で刻んでいた木材の継手・仕口などを、あらかじめ工場などの機械で加工しておくこと
小舞竹とは伝統的な和風住宅の土塗壁の下地に使う細かく割った竹のことを言います。柱に小さな穴をあけ、小舞竹といわれる割竹を横に渡し、さらに竹を交差するように組んでいきます。小舞竹と小舞竹の交差する部分はワラや棕櫚(しゅろ)縄で巻きます。そこへ土と藁スサを混ぜてねかせたもので上塗りします(土壁)。
現在、一般的な内装の壁は、ほとんどがボード類を下地にしてビニールクロスが使用されています。このボードやビニールクロス類には化学製品の接着材が使用され、法律上では安全とされているフォースターであっても、多くの有害物質を含んでいる場合もあります。また、最近、注目されている珪藻土は体に良い材料ですが、珪藻土自体には壁にくっつく性質がないため、珪藻土を塗るために化学製品の接着剤を使用します。そのため、過敏な体質の方は、そのような化学製品に反応しアレルギーを悪化させることもあります。それに比べ、先人の知恵である「小舞竹組み土壁工法」は、竹、土、ワラすさ、棕櫚縄のみで作る自然素材です。そのため、人体にも安全であり、環境にもエコな工法といえます。
昔は当たり前だったこの作業も、技術職人の減少や機械化によりあまり見られなくなりました。しかし、私たちは健康で、丈夫な家を作るため、この工法にこだわっています。



